映像制作の観点から見るDJI Mavic 4 Pro~映像記録方式編~

こんにちは システムファイブのDJIコンシューマーチームです。

新製品 「DJI Mavic 4 Pro」を映像制作の視点からさらに深堀していきたいと思います。

今回はMavic 4 Proで撮影する際の映像記録方式周りのお話をしていきたいと思います。

 

Mavic 4 Proの撮影形式一覧

Mavic 4 Proで撮影可能な撮影形式は以下のようになっております。

ノーマル D-log D-log M HLG
micro SD H.265 (cbr) H.265 (cbr) H.265 (cbr) H.265 (cbr)
内蔵UFS 標準 H.265 (vbr) H.265 (cbr) H.265 (cbr) H.265 (cbr)
内蔵UFS All-I H.264 (cbr) H.264 (cbr) H.264 (cbr) H.264 (cbr)

※これら記録方式は4K60p、6K60pの設定で検証したものです。
赤文字はMavic 4 Proの最上位モデルであるDJI Mavic 4 Pro 512GB クリエイターコンボ(DJI RC Pro 2付属)でのみ利用できる設定です。

 

注意点といたましてはH.264で撮影する際には4:2:2 10bitH.265で撮影をする際には4:2:0 10bitと決められているため、「4:2:0 10bitをH.264で撮りたい」といったような設定はできません。

 

また、それぞれの設定で撮影する際のビットレート制御も動画圧縮規格に応じて決められているため、上の表をご参考にしてください。

 

最大ビットレート

また、最大ビットレートは以下のようになっています。

H.264(標準ビットレート) 90 Mbps
H.265(標準ビットレート) 180 Mbps
H.264 ALL-I 1200 Mbps

※ノーマル選択時、D-log選択時、HLG選択時でも最大の数値に変化なし。
赤文字はMavic 4 Proの最上位モデルであるDJI Mavic 4 Pro 512GB クリエイターコンボ(DJI RC Pro 2付属)でのみ利用できる設定です。

 

2つのモデルと記録方式の違い

ではMavic 4 Proの撮影形式について更に深堀していきましょう。

今回の「Mavic 4 Pro」見た目はまったく同じなのですが機体には2つのモデルがあります。


1つ目はDJI Mavic 4 Pro(DJI RC 2付属)DJI Mavic 4 Pro Fly Moreコンボ(DJI RC 2付属に付属しているMavic 4 Pro本体。こちらで撮影可能な記録方式は4:2:0 10bitとなっております。


2つ目はDJI Mavic 4 Pro 512GB クリエイターコンボ(DJI RC Pro 2付属)に付属しているMavic 4 Pro本体。こちらはなんと4:2:2 10bitのALL-Iを収録することが可能になっております。

Screenshot_20250513-172451 (1).png

 

こちらの画像が実際の撮影設定を確認できるコントローラー上の画面になります。
この写真のものですとクリエイターコンボに付属する機体を接続しているため、4:2:2 10bit ALL-Iの設定を選択できることが確認できます。

 

全カメラでのlog撮影が可能に

また、前機種のMavic 3 シリーズの際にはできなかったすべてのカメラでのlog撮影が今回のMavic 4 Proから可能になりました。
これにより撮影後にカラーグレーディングすることを前提とした撮影がより便利になりました。

このカラーグレーディングする過程で4:2:2 10bit4:2:0 10bitの違いが活きてきます。

撮影したlog素材にカラーグレーディングする際に4:2:0の素材を使用するとノイズが出てくる場合があります。
一方の4:2:2で撮影した素材ですと、色情報が4:2:0の物に比べて2倍であるためノイズが出にくいです。

ALL-I撮影と512GBの内蔵ストレージ

また、驚くべきことにALL-Iでの撮影も可能になっています。
これによりLongGOPで撮影したものに比べて編集時のタイムライン上での操作がよりスムーズになります。

でも、「ALL-I撮影って容量めちゃくちゃ食わない....?」そう思われる方も多いはず。

 

そのための512GBの内蔵ストレージなんです!

 

実際にプロポ上でストレージ設定を確認したところ4:2:2 10bit ALL-Iの撮影が可能なのは内部ストレージのみとなっていました。

※4:2:2 10bitで撮影の場合は強制的にALL-Iになり、4:2:2 10bitをlong-GOP形式で撮影することはできません。

 

撮影可能時間

撮影可能な時間といたしましては6K60pで53分4K60pで1時間45分となっております。(normal、log、HLGに関わらず一定)

6K60p 6K30p 4K60p 4K30p 4K120p
内蔵UFS 標準 6時間38分 8時間26分 9時間32分 12時間11分 7時間18分
内蔵UFS All-I 54分 1時間30分 1時間47分 3時間32分 53分

※4K120pはスローモーション設定でのみ選択可能です。
※この表の検証は内蔵UFS 512GBを有するクリエイターコンボの機体における撮影可能時間です。
※ノーマル、D-log、D-log M、HLG選択時でも撮影可能時間に変化はありません。

そのため、カラーグレーディングで自分の色を追い込んだり撮影可能な最高スペックで作品を作りたい!というクリエイターの皆様にはぜひともクリエイターコンボを購入していただきたいです。

Mavic 3 Pro Cineモデルとの比較

また、Mavic 3をすでにお使いいただいている方々が気になる内容''Cineモデル''の有無に関してもここで言及させて頂きます。

Mavic 3 Pro のCineモデルに当たるものが今回のクリエイターコンボになります。
Mavic 3 Pro Cineに搭載されていたApple Pro Resでの撮影は今回は搭載されておりません。

しかしながらApple Pro Resと同様、4:2:2 10 bit ALL-Iでの撮影が可能になっており、編集時にはほぼ変わらない快適性、編集耐性を有しています。

 

まとめ

進化したDJI Mavic 4 Pro、是非皆様お手に取ってお試しください。