DJI Mavic 4 Pro アップデート内容解説

1.はじめに

9月25日にDJI Mavic 4 Proのファームウェアアップデートがリリースされました。
今回追加された新機能を写真、動画を交えながらご紹介します。

2.DJI RC 2でのダイナミックホームポイント機能に対応


ダイナミックホームポイントとは、ホームポイント(RTHで機体が戻る場所)が、送信機の位置に継続的に更新される機能です。

これは、操縦者が船や車で移動しながら操縦するようなケースで、非常に便利な機能です。

元々ホームポイントは最も新しい離陸地点が記録されるものですが、飛行中に操縦者が移動している場合は既にその場所にいませんので、RTHで機体が離陸地点に戻ってしまったら不便なだけでなく危険なこともあります。

これまでも飛行中にDJI Flyの設定を開いて、今の送信機の位置をホームポイントとして記録する操作はできましたが、ダイナミックホームポイント機能では継続的に更新されますので、面倒な操作をせず、常に送信機の現在位置を記録し続けてくれます。

設定方法

1.離陸してからDJI Fly設定メニューの「安全」「ホームポイントを更新」をタップ

2.「動的ホームポイント」をタップし、現在の送信機の位置が緑色のHマークで正しく認識されていることを確かめたら「OK」をタップ

※離陸地点は黄色のHマークで表示されています

3.これで、以降は常に現在の送信機の位置をホームポイントとして、継続的に更新し続けてくれます。

※設定が完了すると「ダイナミックホームポイントを更新中...」と表示され、この機能の有効中はRTHマークが緑色になっていますので、設定を確認出来て安心です

4.RTHが発動されると、送信機(操縦者)の真上に機体が戻ってきます

なお、ダイナミックホームポイントへのRTHの場合、機体が送信機の真上に到着したらRTHは解除され、ホバリング状態になりますので、手動操縦で着陸させてください。

こんな便利な機能が、クリエイターコンボに付属するRC Pro 2送信機だけでなく、お求めやすいRC 2送信機にも搭載されたのはうれしいですね!

3.新しい縦向き撮影モード

 

縦向きモードでの動画撮影用に、ロスレス・クロップ済み撮影に対応したオプションが追加されました。

カメラを縦向きモードに切り替えると、DJI Fly設定メニューの「カメラ」の中に「縦向きモードの設定」という項目が表示されます。

ロスレス:ジンバルが90°回転することでイメージセンサーも物理的に縦長の向きになるため、クロップされる(切り抜かれる)ことはありませんが、カメラのチルト角は制限されます。

クロップ済み:ジンバルが通常の向きのまま(イメージセンサーは横長)なので、映像を縦長にするためにクロップされますが、カメラのチルト角は制限されません。

ロスレス

クロップ済み


縦画角のためにクロップすると画素数が減ってしまうので、ジンバルが90°回転して撮像素子全体を活かして縦長映像を録れる「ロスレス」は非常に魅力的です。
ただ、カメラのチルト角が70°~-90°まで広く動かせることもMavic 4 Proの魅力ですので、撮影シチュエーションに合わせて「クロップ済み」も使い分けるといいですね。

4.動画撮影中にカメラの焦点距離切替に対応

Mavic 4 Proには、広角・中望遠・望遠の3つのレンズが装備されています。
これまで動画撮影中はレンズを切り替えることはできませんでしたが、今回のアップデートにより切り替えが可能になりました。
これにより動画撮影中に幅広い画角を瞬時に切り替えて利用できます。

ただしこの記事を書いている現在(10/10)は、切替すると録画がいったん停止してしまいます。


レンズの切替後すぐにまた録画開始されますが、動画ファイルは分かれてしまうため、今後のアップデートで修正されることを期待しています。

さいごに

今年5月にコンシューマー向けフラッグシップ機として華々しくリリースされたMavic 4 Proですが、発売後もファームウェアアップデートにより随時ブラッシュアップされています。

お買い求めはシステムファイブオンラインショップをぜひご利用ください!

ご購入はこちら➡ DJI Mavic 4 Pro