【スタッフレビュー】新登場 DJI産業用ドローン DJI Matrice 400

 

ドローントップシェアを誇るDJIから「DJI Matrice 400(DJI マトリス 400)」が発表されました。
この記事ではシステムファイブのスタッフによる新機能などのレビューをお届けします。
※本記事は発売前に作成されたものであり、記載内容に変更が生じる可能性がございます。

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■概要説明

DJI Matrice 350 RTK の後継機として、「DJI Matrice 400」が発売されました。

この新モデルはペイロード6kgまで搭載可能、飛行時間が最大59分と、従来機よりも性能を大きく伸ばした機体となっており、より効率的な業務が期待できるモデルです。

 

DJI Matrice 400の基本スペック

■基本スペック表

項目 DJI Matrice 350 RTK DJI Matrice 400
大きさ
※アーム展開時
(長さ×幅×高さ)
810×670×430mm 980x760x480mm
離陸重量
※バッテリー・プロペラ装着時
約6.47kg 約9.74kg
バッテリー数 2本 1本(13S/20254mAh)
ペイロード Zenmuse L2/P1/H30シリーズ/S1/V1 Zenmuse L2/P1/H30シリーズ/S1/V1
飛行時間 ペイロード非搭載時:55分
(Zenmuse P1搭載時:約25分)
ペイロード非搭載時:59分
(Zenmuse P1搭載時:約50分)
最大飛行速度 23m/s
25m/s
最大積載重量 2.7kg 6.0kg
保護等級 IP55 IP55
センサー

6方向ビジョンセンサー
※モノクロ

6方向赤外線 TOFセンサー

低照度魚眼ビジョンセンサー
※フルカラー

水平360LiDARセンサー

6方向CSMレーダー

下方:赤外線 TOFセンサー

送信機 RC Plus
(DJI O3 Enterprise)
RC Plus 2 Enhanced
(DJI O4 Enterprise Enhanced)

 

■ポイント

    • 最大積載重量が6kgにパワーアップ!

    • ペイロード搭載時の飛行時間が長時間に!

    • バッテリー数が1本に変更!

    • 障害物検知システムについて、ビジョンセンサーと赤外線センサーに加え、LiDARセンサーとミリ波レーダーを搭載!

 

なんといっても最大積載量とペイロード搭載時の長時間飛行が大きなポイントです。

メーカーの飛行テストでは6kgのペイロードを搭載して、バッテリー残量が20%の状態で飛行時間約20分という結果。生産は完了しておりますが今なお現役で活躍しているMatrice 600 Proの後継機としても考えられる機体になるのではないでしょうか。

機体の大きさに関してはMatirce 350 RTKと比較すると少しサイズアップしましたが、大きい機体でも安全に業務を遂行できる「LiDAR障害物検知センサー機能」や「フルカラーのビジョンカメラ」も搭載しています。

搭載可能なペイロードに関しては現行のDJI製品に対応していますので、Matrice 350 RTKで使用していたZenmuse P1やZenmuse L2を継続して使用いただけます。

 

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主な特長

■機体の見た目

見た目の大きい変化は、ボディが斜め上を向くようなデザインになっていることです。
機首方向の上面にはLiDARセンサーが搭載されており、大きいボディでも障害物が多い場所や屋内を安全に飛行させることが可能です。

機体見た目2.png

Matrice 350 RTKと隣り合わせると少しだけ大きくなったのがわかります。

機体比較_名前あり.png

 

■上部にLiDAR障害物検知センサーとミリ波レーダーを搭載

LiDARセンサー・ビジョンカメラ.png

機体が大きくなり、操縦に不安を覚える方もいるかと思いますが、上部LiDARセンサーと機体の前面や側面などミリ波レーダーが搭載されたことで、安全な飛行が可能です。
LiDARセンサーの周りには4つのビジョンカメラが配置されており、このビジョンカメラがフルカラーになっていて機体の周囲の状況がわかりやすく把握できるようになっています。

※ミリ波レーダーは機体の前後左右下と左アームに搭載されています。
※ミリ波レーダー:ミリ波(30GHz〜300GHz、波長1mm〜10mm)という高周波の電波を使用しており、光に依存しないため、雨、霧、暗闇でも動作可能です。

 

ミリ波レーダーは機体の全面・両側面・背面・下部の5か所に加えて、左アーム側にも搭載されております。左アームに搭載されたミリ波レーダーは上側に向けて照射されるため、6方向に向けてミリ波レーダーによる障害物検知が可能になっております。

ミリ波レーダ位置.png

上部LiDARセンサースペック ミリ波レーダースペック
測定範囲:0.5m~100m(反射率10%、100 klxの場合)
電線検出:35m(21.6mmの鋼芯アルミ線、機体に対して30°の傾斜、100klxの場合)
FOV:水平360°、垂直58°
発射量:520,000点/s
波長:905nm
安全基準:Class 1(IEC 60825-1:2014)
機体の6方向にミリ波レーダーを内蔵

FOV:水平、垂直、±45°

ミリ波レーダーによる電線検出距離:
1)12.5mmの鋼芯アルミ線、36m
2)21.6mmの鋼芯アルミ線、50m

 

■ビジョンカメラがフルカラーに対応(下部除く)

ビジョンカメラがフルカラーに対応したことで、より周辺状況がわかりやすくなりました。
飛行中に任意方向のビジョンカメラを送信機画面に映すこともできますので、例えば背の高い樹木が右側にあって距離感がわかりにくい時でも、ビジョンカメラを確認することで安心感を持って操縦ができます。

ビジョンセンサーすべて.png

※画面はプロトタイプ飛行時のもの

 

■バッテリーが1つに変更(45秒ホットスワップ)

Matrice 350 RTKはTB65又はTB60のバッテリー2本での搭載でしたが、Matrice 400はTB100インテリジェントフライトバッテリーを1本搭載することで電源が入ります。
バッテリーが1つになったことで、今まで現場で大活躍していたホットスワップの機能がどうなったか気になるところですが、実際の動画をご覧ください。


Matrice 400ではバッテリーを外してから45秒以内に次のバッテリーに入れ替えることで機体の電源を落とすことなく計測を続けることができます。

※機体はプロトタイプのため、デザインが若干変更されています。
※45秒ホットスワップを行う際はペイロードの電源が切れますのでご注意ください。
※コンデンサーに充電が必要になりますので、バッテリー装着後は1分から2分ほどバッテリーを抜かないでください。※コンデンサーの充電が十分でない場合、バッテリー装着後すぐにバッテリー交換を行うとホットスワップができず電源が切れる可能性があります。

 

■DJI Cellular Dongle 2を2つまで搭載が可能に

DJI Cellular Dongle 2を2つまで搭載可能になっており、別々のキャリアのsimを搭載すれば、片方のキャリアの電波が切れても、もう片方が接続されていれば伝送が途切れず、冗長性が確保できるようになっています。長時間の飛行が可能になっているため、より広範囲での飛行が想定されている機体ならではの設計になっています。

セルラードングル3.png


■送信機画面のAR表示機能の追加(Zenmuse H30Tのみ対応)

飛行時にペイロードカメラを画面表示すると道の名前や建物の名前が表示されるようになりました。飛行ルート設定より、ARを選択していただくとARが画面上に投影されます。
機体の飛行位置を素早く把握することができ、現場での情報共有がより簡単になります。


※画面はプロトタイプ飛行時のものになります。
※現在はZenmuse H30Tのみ対応しております。


■PPPモードの追加
 
機体を20分程度衛星情報が観測できる場所に置いておくと自動的にPPPモードが入るようになりました。PPPモードに切り替わると機体の位置精度は理論値上約20cmまでに収束します。

PPPモードに入るとRC Plus 2送信機画面右上のGNSSの表示はGNSS+に切り替わります。

GNSS+2.png

PPPモードに入る条件は機体の電源を入れて衛星情報が観測できる場所に約20分程度置くことですので、地上で観測させても上空で飛行させていても条件を達成すれば自動的にモードが切り替わります。
D-RTK3やネットワークRTKに繋ぎながら飛行させてもPPPモードでの観測も同時に行っておりますので、
RTKが途切れやすい山間部であってもある程度正確な飛行位置を保つことができるというのが魅力のひとつです。
もちろん撮影したデータをDJI Terraにて後処理で精度向上させることも可能です。
※PPP(精密単独測位)とはRTK方式と違い、近接の基準局データを利用せずに搬送波位相で精度を確保する方式です。
※Matrice 400で撮影したデータの後処理に関しては現在Zenmuse P1とZenmuse L2(写真)のみの対応です。

 

■テレメトリーや操作に関する伝送モジュールの登場

RC Plus 2に装着することで、映像伝送を強化する「M400 RCsub2Gビデオ伝送モジュール」が装着できるようになりました。日本では900MHzの周波数帯を使用して伝送を強化しております。

DJI Matrice 400 RC sub2G 图传模块.jpg

※Matrice 4シリーズ付属のRC Plus 2送信機は背面の拡張ポートがないため、「M400 RCsub2Gビデオ伝送モジュール」はご利用いただけません。
※「M400 RCsub2Gビデオ伝送モジュール」は単品で販売しているRC Plus 2には装着が可能です。

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関連製品など

■対応ペイロードについて

現行のDJI製ペイロードであれば搭載可能です。

 

▼対応ペイロード

  • Zenmuse P1
  • Zenmuse L2
  • Zenmuse H30シリーズ
  • Zenmuse V1
  • Zenmuse S1

※Zenmuse L1、H20シリーズは対応しておりません。

 

■搭載例 前方:ZenmuseH30T+Zenmuse S1 後方:Zenmuse V1

搭載例.png

ジンバル3.png

■TB100インテリジェントフライトバッテリー

TB100 智能飞行电池.jpg

バッテリー比較.png

■BS100スマートバッテリーボックス

BS100 智能电池箱.jpg

・充電可能本数
TB100インテリジェントフライトバッテリー:3本

WB37:2本

・充電モード
待機モードでは90%、標準モードでは100%まで充電可能。
急速充電モード(200V:45分で0%から100%充電、100V:70分で0%から100%充電)
静音充電モード(100V:110分で0%から100%充電)

 

■本体ケース収納例

収納例.png

・収納可能品

Matrice 400本体×1
RC Plus 2×1
バッテリー×1(機体にバッテリーを取付けた場合、2個収納可能)
カメラペイロード×1(Zenmuse P1、Zenmuse L2、Zenmuse H30Tのいずれか)
Zenmuse V1×1
Zenmuse S1×1

 

まとめ

Matrice 350 RTKの発売から約2年の時を経て新しくリリースされたMatrice 400ですが、いかがでしたでしょうか。
長時間の飛行が可能になったことに加え、最大6kgのペイロードを搭載できるようになっただけでなく、安全性を高める各種機能やAR投影機能など、これまでとは一味違った進化を遂げています。
 
実際の使用感など気になるところかと思いますが、今回の検証は金井度量衡株式会社様のご協力のもと、プロトタイプのMatrice 400を使用して検証をしていただきました。
 

Matrice 350 RTKとの比較を通じて、より具体的な飛行性能や新機能を評価したレポートも記事にしております。気になる方は是非チェックしてみてください!

 

 
 

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