新登場DJI Dock 4とは?自動バッテリー交換で進化した次世代自動運用ドックを徹底解説

新登場DJI Dock 4とは?自動バッテリー交換で進化した次世代自動運用ドックを徹底解説



1. はじめに・概要

DJI Dock 3の登場により多くの産業現場でドローンの自動運航が実用化される中、新たに登場した「DJI Dock 4」は、運用の概念そのものを大きく塗り替える革新的なフラシップシステムです。

Dock 4は内部に扇形4スロットのバッテリー交換モジュールを新開発し、従来の「着陸後に充電を待つ」運用から「約25秒での自動バッテリー交換 / 全体約45秒での超高速再離録」へと進化を遂げました。

Dock 3およびMatrice 4TDからの主要な進化点は以下の通りです。内容盛りだくさんとなっております。
※クリックしていただくとそれぞれ詳細に移動します。

これにより、充電待ちによる運休時間を徹底的に排除した「24時間高頻度・連続無人運用」が可能となります。本記事では、公式スペックに基づきDock 3およびMatrice 4TDとの比較と注目機能について詳しく解説します。

2. 基本スペック&主要ポイント(Dock本体 & Matrice 5TD vs 4TD)

まずはDock 4とDock 3を画像で比較してみましょう。
一見したサイズ感は大きく変わりませんが、Dock 4ではRTKおよび映像伝送アンテナがO4グラウンドステーションとして外付け化された点と、バッテリーをDock 4内部に格納し、機体のバッテリーと自動交換ができるようになったことが大きな変更点です。

DJI Dock 4とDock 3の比較外観
※左側:新製品Dock 4、右側:Dock 3

キャビネットカバーを開けると、各バッテリーの確認できます。また、今回RTKと映像伝送アンテナをO4グラウンドステーションが兼ねることにより、AC電源ケーブル接続ポートとPoE接続ポートの2つになっています。
※Dock 3とコネクターの形状が異なるため、Dock 3のAC電源ケーブルと共用することができませんので、注意してください。

ドローンポートであるDock本体と、格納されるドローン本体のスペック比較をそれぞれ見ていきます。

【比較表1】Dock本体スペック比較

項目 DJI Dock 3 DJI Dock 4
本体重量 55 kg(機体除く) 66 kg(機体・コンパートメント内バッテリー除く)
外形寸法(カバー閉時) 570 × 583 × 640 mm 639 × 640 × 836 mm
外形寸法(カバー開時) 1228 × 583 × 412 mm 1750 × 640 × 550 mm
動作温度 -30℃ 〜 50℃ -40℃ 〜 50℃
IP等級 IP56 IP56
バッテリー運用構造 機体1本
※ワイヤレス給電
機体1本+Dock内最大3本
※バッテリー自動交換
バッテリー充電仕様 ワイヤレス給電 庫内デュアルパス同時充電(急速充電:充電時間約27分)
ワイヤレス給電(待機・補充電用:満充電まで約2時間)
交換時間 / 再離陸時間 充電完了待ち(約27〜30分以上) バッテリー交換:約25秒(カバー閉鎖から新バッテリー挿入完了まで)
再離陸まで(全体中断時間):約45秒
本体予備蓄電池 本体に鉛蓄電池(UPS)内蔵 内蔵蓄電池なし
(Dock内の機体用バッテリーを非常用予備電力として使用)
受電電力 800 W 2000 W
映像伝送・RTKモジュール Dock本体に内蔵 外付け(O4グラウンドステーションを接続して運用)
メディアデータ転送 標準Wi-Fi転送 高速Wi-Fi転送(2GB以上の動画:最大80MB/s、写真:30〜40MB/s)
機構耐久試験 --- 20,000回の交換サイクル試験をクリア


次は機体を確認していきましょう。Matrice 5TDの大きさはMatrice 4Dシリーズよりも大きくなっています。大きさはMatrice 30シリーズに近い感じです。

※左:Matricde 4Dシリーズ 右:Matrice 5TD

障害物検知のためのLiDARセンサーが標準で搭載されたため、操縦者の安全のサポート機能はより強力となっています。

また、Matrice 5TDでは直接SIMカードを挿入できるようになり、別途ドングルを購入する必要がなくなりました。

【比較表2】ドローン本体スペック比較

項目 Matrice 4TD(Dock 3対応) Matrice 5TD(Dock 4専用機)
最大飛行時間 最大54分(ホバリング:47分) 最大59分(約1時間)
機体サイズ・重量感 1850 g(最大離陸重量:2090 g) 2600 g(最大離陸重量:3050 g)
動作温度 -20℃ 〜 50℃ -40℃ 〜 50℃
IP等級 IP55 IP55
シャッター機構 ローリングシャッター ローリングシャッター
広角カメラ 1/1.3インチ CMOS(48 MP)
f/1.7・24mm相当
1/0.98インチ CMOS(5000万画素)
f/1.8・24mm相当(補正アルゴリズム対応)
中望遠カメラ 1/1.3インチ CMOS(48 MP)
f/2.8・70mm相当
1/1.3インチ CMOS(5000万画素)
f/2.88・70mm相当
望遠カメラ 1/1.5インチ CMOS(48 MP)
f/2.8・168mm相当・最大112倍ズーム
1/1.5インチ CMOS(5000万画素・RYYB)
f/2.8・252mm相当(11x)・最大176倍ズーム
サーマルカメラ 640×512
f/1.0・40mm相当
高解像度 1280×1024(超解像時:最大2560×2048)
※Zenmuse H30Tと同じ解像度
f/0.85・53mm相当・サーマルフュージョン対応
レーザー測距 測定範囲:15 m〜1200 m 最大3000 m(垂直入射時 / 測定範囲50%以上向上)
赤外線補助ライト FOV 5.7°±0.3° 視野角6°・照射距離100m・照射範囲約10m
障害物検知 全方向ビジョン(モノクロ)+ 超音波 LiDAR + 全方向フルカラービジョン + ミリ波レーダー

サーマルカメラの解像度が1280×1024ピクセルに向上、レーザー測距距離が最大3000mまで計測可能に、そして障害物検知センサーにLiDARが標準搭載されたことなど、機体自体の性能も大きく進化しているのがわかります。

Dock 4とO4グラウンドステーションの設置の構成図イメージです。
O4グラウンドステーションのWANポート側にはネットワークを接続し、LANポート側はDock 4とつなげる構成となります。

次は進化した機能の注目ポイントを確認していきましょう!

3. DJI Dock 4 / Matrice 5TD 注目ポイント

注目ポイント①:飛行時間が最大59分(約1時間)へ大幅伸長

1回の飛行で最大59分の連続飛行が可能となり、広大な現場や長距離ミッションにおける離着陸回数を劇的に削減できます。

  • 導入メリット:長距離送電線、パイプライン、河川、海岸線、山林などの広域巡視カバー率が格段に向上。
  • 効率化:これまで複数ミッションに分割していた点検エリアを1フライトで網羅でき、作業全体のタイムパフォーマンスを向上させます。


注目ポイント②:完全自動バッテリー交換メカニズム(交換約25秒・全体約45秒)

バッテリーが自動交換されるようになり、充電待ちのボトルネックが解消解消されました。
着陸後にカバーが閉じてから新バッテリーの挿入完了まで約25秒、着陸から再離陸までの全体停止時間は約45秒と極めて短時間です。

バッテリーの自動交換、なかなかロマンを感じるのではないでしょうか。

Dock 3からDJI Dock 4への最大の進化は、帰還後のプロセスにあります。

【従来の Dock 3】
飛行 ➔ 帰還 ➔ 機体内充電待ち(約27〜30分以上) ➔ 待機 ➔ 再離陸


【新世代 DJI Dock 4】
飛行 ➔ 帰還 ➔ バッテリー自動交換(作業約25秒) ➔ わずか約45秒で再離陸!

【自動交換・充電運用の仕組みと判定ロジック】

  • 交換の実行トリガー条件(AND条件):
    1. 機体バッテリー残量が、庫内バッテリーの最高残量より10%以上低いこと
    2. 庫内の最高残量バッテリーが90%以上であること
    ※庫内バッテリーが90%未満など条件を満たさない場合、交換は行われません。
    ※両方の条件を満たす必要があります。

  • 緊急用予備電力の確保:DJI Dock 4本体には鉛蓄電池などのUPSが内蔵されておらず、格納庫内のバッテリーを非常用電源として利用します。
    停電時の電源喪失を防ぐためにも、ドック庫内には常時バッテリーを装填しておくことが推奨されます(庫内には最大3本まで格納可能)。

⚠️ 【重要】充電時間に関する注意点:2つの充電方式の違い

DJI Dock 4には「ドック庫内充電」と「ワイヤレス充電」の2系統が存在し、用途と充電速度が大きく異なります。

⚡ ドック庫内充電 = 高速充電(連続運用の中核)

庫内モジュールでの充電はハイパワーな高速充電(デュアルパス同時充電)です。機体から回収したバッテリーを約27分で急速充電し、次のフライトに備えます。

⏳ ワイヤレス充電 = 低速充電(待機・補充電用)

着陸パッド上のワイヤレス充電は、機体電源を切らずに給電を維持したり、待機中に95%までゆっくり補充電(満充電まで約2時間)するためのものです。パッド上での急速充電を前提とした運用設計は推奨されません。

📌 【運用のポイント】高頻度運航を行う際は、パッド上で充電完了を待つのではなく、「庫内で急速充電されたバッテリーへの自動交換(交換作業:約25秒 / 全体約45秒)」を活用して即座に再離陸させる運用を構築してください。
※連続運用には最低3本(機体1本+庫内2本)が必要です。4本あるとより安心です。

注目ポイント③:6つのモジュールを集約した次世代カメラシステム

Matrice 5TDは、Matrice 4TDに引き続き、1つの統合ジンバルに「広角」「中望遠」「望遠」「サーマル」「レーザー測距」「赤外線補助ライト」の6モジュールを集約しています。

Matrice 5TD ジンバルカメラ
  • 1/0.98インチ・5000万画素 広角カメラ(24mm相当/f1.8):専用補正アルゴリズムにより測量や高速パノラマ撮影に対応。
  • 1/1.3インチ・5000万画素 中望遠カメラ(70mm相当/f2.88):中距離構造物のディテール確認に最適。
  • 1/1.5インチ・5000万画素 望遠カメラ(252mm相当/11x/f2.8):Matrice 4TD比でズーム性能が50%向上(最大176倍ハイブリッドズーム)。受光効率に優れたRYYBセンサーの採用により、薄暮・夜間でも低ノイズな望遠撮影が可能です。
  • 超高解像度サーマルカメラ(1280×1024):従来の640×512から解像度が大幅に向上。超解像モード時は最大2560×2048出力に対応します。
  • レーザー測距(最大3000m)& 赤外線補助ライト(100m照射):測距性能が50%以上向上し、夜間暗所でも対象を照射しながら瞬時に正確な座標・距離を特定します。

Matrice 5TDでは、可視光カメラでズームと広角の同時撮影が可能となっています。いままで同時に撮影したかったユーザーには待望の機能になるのではないでしょうか。

※T→サーマル画像、W→広角可視光画像、Z→ズーム可視光画像


【サーマルフュージョン機能】

赤外映像と可視光映像を組み合わせることで、対象物の熱源と外観形状を直感的に把握できます。

  • 表示モード:
    赤外線単体 / ピクチャーインピクチャー / 融合(推奨・全画面合成)
  • 強調表示(ピクチャーインピクチャまたは融合時):
    エッジ(熱源輪郭のみ可視光に重ねる) / オーバーレイ(熱源全体を可視光に重ねる)
サーマルフュージョン表示例

※ピクチャーインピクチャーでエッジを選択した画面イメージ


注目ポイント④:LiDAR障害物検知 & 6方向フルカラービジョンセンサー標準搭載

Matrice 5TDは、LiDARによる全方向障害物検知に加え、全6方向(前後・左右・上下)のビジョンセンサーすべてがフルカラー化しています。

  • 全周囲フルカラー化による視認性向上:従来のモノクロビジョンからフルカラー対応となったことで、遠隔オペレーターが障害物や環境の色彩・ディテールを明瞭に把握でき、近接点検時の安全確認が向上しました。
  • LiDARセンサーによる夜間・逆光耐性:光量に依存しないLiDARが、夜間や強い逆光環境下でも電線などの細い障害物を正確に検知・回避します。
フルカラービジョンセンサー映像

※画像左側:フルカラー化されたビジョンセンサー映像

【LiDARセンサーの検知能力の確認テスト】
LiDARセンサーの検知能力を検証するため、1mmのタコ糸に向かって飛行テストを実施しました。

検証の結果、1mm径の細いタコ糸もしっかり認識し、接触することなく自動停止しました。
※メーカの実証では直径11mmの黒色ゴム被覆電線の回避に対応しました。天候・対象物の材質・形状により検知性能は変動します。あくまでも操縦者の安全サポート機能となり、絶対に障害物を回避できる保証をするものではありません。安全システムの性能限界を理解した上で運用してください。


注目ポイント⑤:O4グラウンドステーション分離 & 高速Wi-Fiデータ吸い上げ

通信・映像伝送モジュールをDock本体から分離し、O4グラウンドステーションを外付け配置する設計を採用しました。

  • 低遅延映像伝送:機体側で直接H.265エンコードおよびIPカプセル化を行い送信するため、伝送遅延を最小約160msに抑制。
  • O4グラウンドステーション間の自動ローミング:複数のO4グラウンドステーション間を飛行しながら自動切替することで、電波が届きにくいエリアでも通信途絶を防ぎ、安定した広域運航を可能にします。Dock 3では複数のO4グラウンドステーションに接続ができませんでしたが、Dock 4では複数に接続が可能なため、より広範囲を飛行することができます。
  • 高速Wi-Fiデータ転送:帰還後のバッテリー交換時間中に、2GB以上の大容量動画ファイルを最大80MB/s(写真は30〜40MB/s)でDock本体へ高速アップロード完了できます。
O4グラウンドステーション

※データアップロードの仕組みの違い

4. 関連製品・エコシステム(純正アクセサリ・保守・定期点検)

純正拡張アクセサリー

AL2D スポットライト

AL2D スポットライト

  • 最大明るさは従来機(AL1)の2.6倍(11.2 lux @100m)へ大幅強化
  • ジンバル追従に対応し、カメラの向きに合わせて照射方向を自動連動
  • 集光・投光など複数モードに対応し、ズーム倍率に応じた自動配光切り替えが可能

AS2D スピーカー

AS2D スピーカーAS2D スピーカー 詳細
  • 最大音量が従来機(AS1)比で6.5dB@1m向上し、よりパワフルに直下へ拡声
  • 音源ファイル再生、リアルタイム拡声、録音再生、TTS(音声合成)拡声に対応
  • 大規模モデルを用いた自然なTTS読み上げ(※女声対応)および外部USBハンドマイクを用いたPTT拡声に対応

AP1 パラシュート

AP1 パラシュート
  • 純正設計、重量わずか107g。搭載による飛行時間の減少は約3分にとどまります
  • 定常降下速度 6m/s未満、着地時の衝撃エネルギー 80J未満を実現
    ※火薬を使用した展開機構のため、関連法規を遵守して運用する必要があります。

【保守プラン】Dock 4用DJI Care Enterpriseと定期点検が登場

DJI Dock 4およびMatrice 5TDでは、長期にわたる無人運用を支援するため、保守サービス「DJI Care Enterprise」がDock・機体どちらにも対応する予定です。また、定期点検サービスも登場予定となります。
Dock 3まではDJI Care Enterpriseと定期点検サービスがなかったため、待望の方もいるのではないでしょうか。

詳細情報は公式サイトをぜひご確認ください!

5. その他追加機能(安全・運用支援機能)

DJI Dock 4およびMatrice 5TDには、機体のハードウェア進化だけでなく、安全で確実な無人運用を支えるための最新機能が多数追加されています。

① 強風時の帰還高度自動低下機能

帰還(RTH)中に強い向かい風を受けて消費電力が急増し、緊急着陸へ追い込まれるリスクを大幅に軽減する機能です。特に高高度(山間部など)で帰還ルートを設定している運用において高い効果を発揮します。

  • 自動高度ダウンの仕組み:帰還飛行中に強風(最大14m/sまで対応)を検知すると、高度が低いほど風速が弱くなる気象特性を利用し、機体が安全を確認しながら自動で高度を低下させて帰還します。
  • 降下高度の下限値:障害物を自動回避しつつ、最低100mの高度を維持して降下します。

⚠️ 【耐風性能と運用のポイント】
Matrice 5TDの離陸時および通常作業時の最大耐風速度は12m/sです。本機能は最大14m/sまでの強風検知に対応しますが、100%の安全な帰還を保証するものではありません。風が強いエリアでの運用時は、普段以上に帰還用の予備バッテリー残量(RTH閾値)を高めに設定しておくことを推奨します。

② RID(リモートID)検知機能による周辺空域の可視化

Matrice 5TD本体には「RID受信機」が内蔵されており、周囲の他機体の存在をリアルタイムに検知できます。

  • リアルタイムでの位置・軌跡表示:半径200m以内でリモートID信号を発信している他のDJI機体を自動検知し、マップ上に飛行軌跡をリアルタイム表示します。
  • 警告表示と詳細情報の確認:他機体を検知すると画面上に警告が表示されます。アイコンにマウスカーソルを合わせることで、該当機体のシリアルナンバー(FC SN)/ 海抜高度(ASL) / 飛行速度を瞬時に確認でき周辺環境の状況把握が可能となります。

③ カスタム警告灯の搭載

機体本体に高輝度な警告灯を内蔵しており目視確認や機体識別の精度を向上させます。

  • 自由度の高い設定:発光色、点滅パターン、点滅頻度を自由にカスタマイズ可能です。複数機体を同時に運用する現場での「所属識別」や「状態表示」に活用できます。



    ※現在は手動での点滅ON/OFF操作に対応しています。
    ※今後のアップデートにより「ルートタスク(自動航行ミッション)のアクション」に組み込み、特定エリア到達時に自動点灯させるなどの自動運用が可能になる予定です。

④ 17種類へ大幅拡張された「機体搭載AI認識」

従来の3種類(人・車両・船)から、一気に全17種類へと認識ターゲットが大幅に拡張されました。事前の追加学習なしで、導入直後から高度なエッジAI認識を利用可能です。

カテゴリー 対応認識ターゲット(全17種類)
基本認識(従来) 人、車、船
乗用車・二輪車 セダン、バス、自転車、オートバイ
作業・特殊車両 土砂運搬車、フォークリフト、油圧ショベル、トラック、タンクローリー
安全・環境監視 煙、火、河川の浮遊物
動物(鳥獣対策) 牛、馬、羊

※新規追加された14種類の対象物は「可視光カメラ」専用機能となり、赤外線カメラには対応しておりません。
※「夜景モード」が有効になっている間は機体AI認識機能が使用できません。

そのほかFlightHub 2には高度なAI機能がありますので、以下のリンクよりご確認ください。
▶FlightHub 2徹底解説記事 Copilotライブ飛行制御

6. 想定される使用シーン(業界別活用例)

「最大59分(約1時間)の航続力」と「約25秒の自動バッテリー交換 / 全体約45秒の再離陸」を最大限に活かせる業界別活用例です。

業界・分野 想定される主な活用例
測量

1/0.98インチ広角センサーによる写真測量、可視/サーマル同時撮影、広域にわたる点群・オルソ画像取得。

※現状の傾向だと、10cm程度誤差が出る可能がございます。あくまでも簡易的な計測で使用することを推奨します。

インフラ点検 送電線・鉄塔の定期巡視、5000万画素望遠カメラによる橋梁・河川・道路等の長距離インフラ点検。
自治体・防災 災害発生時の現場リアルタイム被災状況把握、スピーカーを用いた避難誘導、防災設備の定常巡回。
警備・防犯 施設敷地内の夜間自動巡回(サーマルカメラ活用)、メガソーラー・港湾・工場ヤードの24時間防犯監視。
林業・農業 鳥獣被害(クマ・イノシシ等)の熱源検知・追跡



Dock 4の活用例については、これからとなりますが、Dock 2、Dock 3を活用した事例は以下よりご確認いただけます。Dock 4の導入の参考となる事例がまとまっておりますので、ぜひご確認ください。
▶システムファイブ産業用ドローン事例

7. 導入・運用の注意点

初期デプロイとアクティベーションについて

現場への設置・初期デプロイにはAndroid版「DJI Enterprise App」を使用します。日本国内のドローン運用で必須となる「リモートID情報の設定・インポート」をはじめ、O4グラウンドステーションの位置校正、Dockと機体のペアリング、離着陸時の安全確保に欠かせない進出入ルート(Entry-and-exit route)の登録は本アプリを通して行います。

  • ※DJI Enterprise Appの詳細な利用手順は、DJI Enterprise アプリ徹底解説ページも併せてご確認ください。
  • ※iOS版アプリはデプロイ機能に対応しておりません。初期設定作業には必ずAndroid端末をご用意ください。

位置キャリブレーションについて

位置キャリブレーションする際にカスタムネットワークRTKが必要となります。
Dock 3では手動キャリブレーションが可能でしたが、現在カスタムネットワークRTKのみ対応となりますので、ご注意ください。

送信機(プロポ)の運用ルールについて

DJI Dock 4運用のドローンにペアリングする送信機Bは、あくまで緊急時の手動介入・バックアップ用です。従来の単体ドローンのようにDJI Pilot 2を使って自動飛行ミッションを実行することはできません。

  • 自動運航の一括管理:自動巡回ミッションの作成・実行管理は、すべてクラウド側の「DJI FlightHub 2(またはCloud API連携システム)」から行います。
  • 送信機Bの役割:目視外飛行中の緊急回避や、現地の点検・手動操作が必要となった場合のバックアップ用として待機させます。
    ※送信機BはDJI RC Plus 2が対応予定です。

DIPS登録時のシリアルナンバー確認方法

日本国内のドローン登録システム(DIPS 2.0)への機体登録にはシリアルナンバーが必要です。機体には複数の番号が記載されていますが、「フライトコントローラーのシリアルナンバー(FC SN)」をご登録ください。

  • 機体バッテリー挿入口:QRコードシールが2つ貼付されています。「FC SN」と明記されている文字列を使用します。
  • DJI FlightHub 2の機器管理画面:表示される「機器シリアル番号」がフライトコントローラーのシリアルナンバーに該当します。
機体シリアルナンバー記載箇所

機体側のFC SN記載箇所

FlightHub 2 機器管理画面

FlightHub 2 画面での確認

8. 撮影画像例

弊社テスト飛行でサーマル画像を撮影しました。導入の参考となれば幸いです。

■ サーマル画像比較


※Matrice 4TDとMatrice 5TDで同じウェイポイントを使用し、同じ個所を撮影。
※高ゲインモード、UHRモード使用

9. まとめ

DJI新型Dock「DJI Dock 4」は、従来のDock 3の後継という枠組みを超え、「長時間・高頻度・高機能な自動運用」を実現するための新世代プラットフォームへと進化を遂げました。

自動バッテリー交換(作業約25秒・全体約45秒)による運休ロスタイムの徹底排除、最大59分(約1時間)に及ぶ飛行時間、安全性を担保するLiDARセンサー、広角+高倍率望遠+超高解像度サーマルを集約した6眼カメラ構成など、現場効率を劇的に向上させる要素が凝縮されています。
ハイエンドな機能が詰まった遠隔操作ドローンポートであるDJI Dock 4 とDJI Matrice 5TDをぜひ業務にご活用ください。


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