「スマート3Dキャプチャー」とDJI Manifold 3+DJI Matrice 4Eによる「スマート3Dエクスプローラー」の機能紹介
DJI Manifold 3とDJI Matrice 4Eを組み合わせることによって可能となった「スマート3Dエクスプローラー」の機能について実際に飛行した結果をお伝えします。また通常の「スマート3Dキャプチャー」についてもどのような機能なのか、この記事でご紹介させていただきます。
別売りのアクセサリーであるDJI Manifold 3の機能拡張を使用するには開発が必要ではありますが、DJI Matrice 4Eに関しては取り付けるだけで、スマート3Dキャプチャーが進化した「スマート3Dエクスプローラー」という機能を使用することができます。
現行のDJI産業機をご検討中の方、またお使いの方には必見の記事となっています。
※DJI Manifold 3の開発についてのご質問は、販売店の弊社でなくDJI Developerに直接ご確認ください。
👇目次
1.DJI Manifold 3でできること
DJI Manifold 3とは?
DJI Manifold 3は、DJIが開発した最新のオンボードコンピューティングユニットです。
高性能なCPUとGPUを搭載し、AI処理・リアルタイム解析・自律飛行制御など、産業用ドローンの高度な演算処理を機体上で行うことができます。
従来は地上で行っていた画像処理やマッピング演算をドローン側で完結できるため、より効率的でスマートな運用が可能になります。
DJI Manifold 3は、次のような用途で活用されています。
-
AI画像認識・物体検知の実装
機体上でリアルタイムに対象物を識別・分類。点検や災害調査に応用可能です。
-
リアルタイム3Dモデリング処理
撮影中に3Dモデルの生成を進行でき、現場での即時確認を実現します。
-
自律航行・ルート最適化演算
飛行経路や被写体位置をAIが自動解析し、効率的な撮影ルートを決定します。
-
機体制御とデータ連携の統合
SDK経由で各種アプリケーションと連携し、特定業務に最適化した自動飛行を構築可能です。
対応機種(2025/10/24現在):
Matrice 4シリーズ・Matrice 4Dシリーズ・DJI Matrice 400
※開発にご興味がございましたら、DJI Developerへ直接お問い合わせください。
2.スマート3Dキャプチャーとスマート3Dエクスプローラーの違い
〇スマート3Dキャプチャーの作業フロー
対応機種(2025/10/24現在):
DJI Matrice 4E・DJI Matrice 400+DJI Zenmuse P1
・エリアルートでざっくりと対象物周辺を撮影します。

・エリアルートで撮影したデータを元に送信機上でラフ点群を作成して、その後スマート3Dキャプチャーを選択します。

・前の段階で生成したラフ点群を元に飛行ルートを作成します。対象物などに衝突の可能性がある場合は、飛行ルートを自分で微調整が可能です。離隔やラップ率を決めて飛行ルートを作成し、撮影を開始します。

※作成方法詳細については、アフターフォローの観点から購入店にご相談ください。
〇スマート3Dエクスプローラーの作業フロー
対応機種(2025/10/24現在):
DJI Matrice 4E+DJI Manifold 3
・自動航行の「スマート3Dキャプチャー」を選択して、「スマート3Dエクスプローラー(自動探索による飛行ルートを計画する)」を選択します。マニュアル飛行しながらモデルを作成するエリアを決めます。(水平か垂直を選択します。)
※エリアルートを飛行する必要はございません!
※40㎡以下だと次のステップに進めません。

・モデルを作成する高さを、マニュアル飛行しながら指定し設定します。

・上記の撮影完了後、自動3D探索飛行が開始されモデルがすぐに作成されます。よりモデルを精緻にしたい場合は「精緻化」をタップして、より詳細な形にしたい部分を写します。(写した部分をより細かいディティールでモデル化することが可能です。)

・モデルを元にルートを自動で作成し、ジンバル向きも自動で変える撮影を開始します。


※作成方法詳細については、アフターフォローの観点から購入店にご相談ください。
DJI Matrice 4EとDJI Manifold 3を組み合わせることで利用できる「スマート3Dエクスプローラー」は、現場自動モデリングを目的とした新しい自動航行モードです。
ドローンが周囲環境を解析しながら自律的に撮影ルートを生成し、必要な範囲を自動でスキャン・撮影します。従来のようにオペレーターが細かくルート設定を行う必要がなく、現場で即座に3Dデータを取得・確認できるため、測量・構造物点検・災害現場調査など、幅広い業務の効率化に寄与します。
3.実際の飛行
DJI Matrice 4E+DJI Manifold 3を開封し、機体に付けてみました。

DJI Matrice 4E+DJI Manifold 3のスマート3Dエクスプローラーの、実際の飛行の様子をご確認ください。
今回は簡易的に自動車のモデリングを行いましたが、より複雑な構造物をとらえるときに従来のスマート3Dキャプチャーの一部フローを簡略化できるため、効率の良い撮影が可能となる機能です!
4.DJI Terraでの解析結果
スマート3Dエクスプローラーで撮影したデータを、DJI Terraを用いて3Dメッシュ解析を実施しました。
高精度なモデリング撮影を行った結果、非常に精密な3Dモデルを生成できました。
車両の形状だけでなく、質感や光沢まで再現されており、その完成度には驚かされます。



5.まとめ
対象物のモデリング撮影しようとした際に、自分でジンバルを動かして撮影となるとかなり大変だった作業を、「スマート3Dキャプチャー」の登場で、素早く正確に自動で撮影を行ってくれるようになりました。
今回「スマート3Dキャプチャー」で必要な事前のエリアルート飛行でさえも省く自動航行「スマート3Dエクスプローラー」の登場で、より早くモデリング撮影を行う事が可能になりました。
モデリングの撮影で飛行や撮影の腕に自信がなかった方も、ほぼ全て全自動で出来る時代になりましたので、この機会に是非DJI産業機導入をご検討ください。
「もう少し商品について知りたい!」
「自分の業務にも活用できる?」
記事に対しての要望など、どんなご相談でも構いません!お気軽に下記のフォームにてお問い合わせください!
導入のご提案やお見積は、貴社の所在地に近い販売代理店より改めてご連絡します。


