【DJI本社訪問レポート】“飛ばした後”に広がる産業用ドローンの価値

はじめに・・・

こんにちは。システムファイブで産業用ドローンの販売を担当している下田です。
今回、DJIに招かれ、中国・深圳(シンセン)の本社を訪問し、エンタープライズ製品に関するミーティングや技術セッションに参加してきました。

2026年3月、日本から参加した2社企業の1社として現地に入りましたが、そこで強く感じたのは、産業用ドローンの価値が「どの機体を選ぶか」だけでは決まらなくなってきているということです。

実際、現場でのご相談も、機体の性能や価格の話だけで終わるケースは減ってきています。
むしろ、

  • 誰が運用するのか

  • 取得したデータをどう扱うのか

  • 社内でどう回していくのか

といった「飛ばした後」の話に深く踏み込むことが増えています。

今回の訪問では、まさにその機体の先にある価値」について、多くの示唆を得ることができました。
本記事では、3日間の訪問内容をもとに、技術動向と日本市場への示唆を整理してご紹介します。

深圳 DJI本社

 


1日目:開発チームとの技術セッション/フラッグシップ店への訪問

1日目は、DJIのソフトウェア開発チームとの技術セッションが行われ、ドローンソフトウェアの開発方針や今後の技術の方向性について意見交換を行いました。

技術セッションの様子

開発チームとの技術セッション

初日は、DJIのソフトウェア開発チームとの技術セッションが実施されました。
今回のセッションには、

  • SfMソフト「DJI Terra

  • クラウド運用プラットフォーム「DJI FlightHub 2

の担当チームも参加しており、議論の中心は非常に明確で、「取得したデータをどう業務に活かすか」という視点でした。

  • 現場課題のフィードバック

  • データ活用の流れ

  • 運用しやすさ

といった「業務起点」の議論が中心となっており、DJIが見ている展望の軸が「ハードウェア単体だけでなく運用全体へ移行している」ということを強く感じました。

フラッグシップ店を訪問

1日目のセッション終了後には、深圳市内にあるDJI Flagship Store Shenzhenを訪問しました。


DJI Flagship Store Shenzhen(外観)

 

DJIのフラッグシップストアでは、最新の製品ラインナップが展示されており、実際に製品を体験できるスペースも用意されています。


DJI Flagship Store Shenzhen(店頭の様子)

 

店内にはDJIドローン各機種のほか、ジンバルカメラやアクションカメラ、映像機材なども並んでいました。

民生機から産業機まで幅広く展示されていて、DJIというブランドがどれだけ多層的に製品群を組み立てているのかが伝わってきます。


店内に展示されていた農業機・産業機・物流機

 

また、実際の販売店舗を見ることで、DJIがどのように製品体験を提供しているのかを知ることができ、日本市場での展開を考えるうえでも非常に参考になる機会となりました。

初日は、技術セッションから始まり、DJI製品を直接体験できる店舗の訪問まで、DJIの取り組みを幅広く知ることができた1日となりました。

 


 

2日目:旧DJI本社訪問・FlightHub2の運用技術トレーニング

 

2日目は旧DJI本社へ訪問し、見学の後、クラウド管理システムであるDJI FlightHub 2を中心とした技術トレーニングが行われました。


旧DJI本社 見学

旧DJI本社には、分解された民生機・産業機・物流機が展示されており、普段は見ることのできない製品の内部を間近で見学できました。


旧DJI本社入口


DJI Zenmuse L2(中身)


産業機製品の各種カメラ(分解)


またスケルトンカラーのDJI Air 3なども展示されており、洗練されたデザインの中に積み込まれた技術などを見ることができました。


スケルトンカラーのDJI Air 3

 

FlightHub2トレーニングとクラウド連携の可能性

DJI FlightHub 2(ドローンクラウド管理プラットフォーム)を中心とした技術トレーニングが行われました。

▽クラウド連携の可能性

  • FlightHub2 Sync
  • トリガーワークフロー
  • Analyzer機能

Analyzer機能

Analyzer機能(図面×ドローンデータ解析)では、設計図面とドローンデータを重ねて分析することが可能です。

設計データとドローンデータを統合することで、測量・点検業務の精度向上と効率化に直結する技術だと感じました。

また、AWSなどのクラウドサービスとの連携により、外部システムとのデータ統合も可能です。

 

FlightHub2 Syncのイメージ

 

外部クラウドサービスとの連携の可能性にも触れられていた点は、日本市場でも今後ますます重要になりそうです。


現場でドローンを使う企業の多くは、すでに何らかの社内システムや業務フローを持っています。
そこにドローンを追加する以上、独立した新しい作業として増やすだけでは定着しにくいです。

  • 既存の業務にどうつながるのか
  • 既存の情報管理とどう両立できるのか

その視点は、機体選定と同じくらい重要になっていくのではないかと感じました。

 


3日目:日本市場の展望

最終日は、韓国の代理店とのディスカッションが行われました。

各国代理店との意見交換

日本市場におけるドローン導入事例・販売戦略・サポート体制について共有し、意見交換を行いました。


韓国代理店とのディスカッションの様子

 

今回の意見交換を通じて、ドローンは空撮だけでなく、測量や点検、災害対応などさまざまな業務で活用が広がっていることを改めて実感しました。

また、日本と韓国では市場環境や運用方法に違いもあり、各国の取り組みを共有することで、日本市場の可能性と課題がより明確になりました。

今後もDJIをはじめとするパートナー企業と連携しながら、日本のお客様にもドローン活用の最新情報や事例をお届けしていきたいと考えています。

 


まとめ

今回のDJI本社訪問では、ソフトウェア開発チームとのセッションやDJI FlightHub 2のトレーニング、各国代理店との意見交換など、さまざまな取り組みを通してドローン業界の最新動向を知る貴重な機会となりました。

ドローンは空撮だけでなく、測量・点検・設備管理・災害対応など、さまざまな分野で活用が広がっています。

また、クラウドやデータ解析といった技術と組み合わせることで、業務効率化やデータ活用の可能性もさらに広がっていくと感じました。

今回の訪問で得た知見を活かしながら、今後もお客様やパートナーの皆様にドローンの最新情報や活用方法をお届けしていきたいと考えています。

今後のドローン活用の広がりにも、ぜひご期待ください。

 


 

・自社業務にドローンは活用できる?
・FlightHub 2の導入方法を知りたい
・測量や点検での具体的な活用事例が知りたい

など、お気軽にご相談ください。

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