【快適空間FC協力】DJI Zenmuse L2 / L3 ~植生と階段で分かるLiDAR点群の違い~

はじめに

ドローン搭載型LiDARは、測量・土木・林業・インフラ点検など幅広い分野で活用されています。 
本記事では、DJIのLiDARペイロード「Zenmuse L2」と「Zenmuse L3」を比較し、 

  • 植生(森林・草地) 

  • 階段や段差といった人工構造物 

という LiDARの性能差が分かりやすく現れる2つのシーンに注目して解説します。 

今回の検証は、株式会社快適空間FC様にご協力いただき、検証を行いました。

検証概要

  • 目的:植生部・階段での比較検証

  • 実施場所:福岡県

  • 協力:株式会社快適空間FC様

使用機材

  • DJI Matrice 400

  • DJI Zenmuse L2

  • DJI Zenmuse L3



比較内容

  • 植生部でのLiDAR比較

  • 階段・段差部分でのLiDAR比較

植生部でのLiDAR比較


~Zenmuse L2の場合~

Zenmuse L2はマルチリターン対応のLiDARを搭載しており、植生上部だけでなく、 

  • 樹冠(葉・枝) 

  • 中層の枝 

  • 地表面(グラウンド) 

をある程度分離して取得できます。 

 

ただし、 

  • 葉が密集した森林 

  • 下草が濃いエリア 

では、地表に到達する点群が疎になりやすい傾向があります。 
そのため、DTM(地表モデル)生成時には補間処理や後処理の工夫が必要になるケースがあります。 

 

 ~Zenmuse L3の場合~

Zenmuse L3では、 

  • 点群密度の向上 

  • レーザーの到達性・検出精度の改善 

  • IMU・GNSS統合精度の向上 

により、植生下の地表点取得能力がさらに高まっています。 

 

結果として、 

  • 濃い植生下でも地表点が増える 

  • 植生除去(フィルタリング)がしやすい 

  • DTMの凹凸が自然になる 

といったメリットが得られます。 

階段・段差のLiDAR比較

~Zenmuse L2の場合~

階段や段差は、 

  • 高さの急変 

  • エッジ(角)の再現性 

が求められる対象です。 

 

L2では、 

  • 段の存在は認識できる 

  • ただし点間隔が広いと段の角が丸く見える 

というケースが見られます。 


特に、 

  • 段差が低い階段 

  • 複雑な形状の外構階段 

では、段数が曖昧になることがあります。 

図形 

Zenmuse L3の場合~ 

L3では点群密度と測距精度の向上により、 

  • 段の立ち上がり 

  • 踏面と蹴上げの境界 

  • 階段のエッジ形状 

がより明瞭に取得できます。 

 

その結果、 

  • 階段が「段」として視覚的に分かる 

  • 断面図作成時の再現性が高い 

  • BIM / CIM用途での活用がしやすい 

といった点が強化されています。 

植生/階段で見るL2とL3の違い

項目 

Zenmuse L2 

Zenmuse L3 

植生下の地表点 

やや疎になりやすい 

高密度で取得可能 

植生フィルタリング 

後処理が必要 

自然に分離しやすい 

階段の段差表現 

やや丸くなる 

エッジが明瞭 

都市・構造物 

実用レベル 

高精度・高再現 

 

Zenmuse L2とL3を植生・階段部で比較すると、点群の完成度に明確な差が見られます。

Zenmuse L3は植生下の地表点取得に優れ、地形が連続的に表現されます。
階段や段差では、Zenmuse L3はエッジが明瞭で形状再現性が高い点群が得られます。

Zenmuse L2は実用性とコストのバランスに優れたモデルです。

成果品の精度や後処理効率を重視する場合、L3が有利と言えるでしょう。


 

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