DJI FlyCart 100が「ヨシ焼き」で魅せた消防・防災DXの最前線

2025年12月、新たな物資輸送ドローン「DJI FlyCart 100」(以下:FC100)が発表・発売されました。最大積載量は従来の「DJI FlyCart 30」(以下:FC30)の2.5倍以上となる80kgを誇ります。FC30に加えFC100が登場したことで、「ドローンで大きなモノを運ぶ」という時代が本格的に開幕したという印象さえ与え、様々なユースケースが想定されます。

筑波山をバックに飛行するDJI FlyCart 100。50リットルの水を積んでも余裕の飛行を見せました。

今回は「防災」の観点で、FC100を使用し消火用水を運ぶ取り組みを紹介します。その舞台となったのは、関東北部の渡良瀬遊水地で行われた「ヨシ焼き」の現場です。

ヨシ焼き当日は、渡良瀬遊水地内の各地で火が上がります。炎の迫力は思わず見入ってしまうほどでした。

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アームを展開したサイズは3m強四方のFC100

まずはFC100のスペックを紹介します。

FC100は、アームとプロペラを展開した状態で3220×3224×975mmと非常に大型の機体です。
一般的な四畳半の部屋(約2.7m四方)と比較してもほぼ同等、六畳間(約3.6×2.7m)に収まるサイズであり、その大きさをイメージできるかと思います。
 
ただ、こうして聞くと巨大に感じられますが、運用面では大きなメリットがあります。
山間地などで物資輸送を行う場合、従来のヘリコプターでは機体サイズに応じて広大な離着陸場が必要となります。
 
一方でFC100は、約10m四方程度のスペースで運用が可能です。
限られたスペースでも離着陸できるため、山間部やインフラの整っていない現場でも柔軟に運用できる点が、ヘリコプターと比較した大きな強みといえます。

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FC100を右後ろからの画像。屋外で見てみると、アームを展開しても思ったほど大きさを感じません。

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プロペラはアームの上部と下部に1組ずつ装備しています。プロペラの寸法は62インチ(1574.8mm)です。

260323_report_yoshiyaki_04ctJkAmrb上部のプロペラはカチッと音がなるところまで展開すると固定された状態になります。下部のプロペラに固定する機能はありません。


バッテリーは最大2本搭載可能で、シングルでの使用時は機体のスロットに、デュアルで使用する場合は機体外側部に設けられたスロットに差し込みます。最大飛行時間はシングルバッテリー時に7分、デュアルバッテリー時に14分となり、FC30より20%程度ダウンしていますが、FC100の機体重量や最大積載量が増加していることを踏まえれば高スペックといえます。

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バッテリーは14.7kg。標準電圧は52Vです。

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バッテリーのスロットは機体外側部に2個、本体に1個備えます。同時に使用できるバッテリーは2個までです。 

 

FC100には新しいフラッグシップウインチシステムが採用されました。ウインチ先端に設けられたフックが電動で開閉可能になり、荷物の着脱が容易になりました。また、荷物を吊り下げて飛行する際にウインチの振れをリアルタイムで計測して抑える機能を採用し、荷物を安全に運ぶ仕組みが整えられています。

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フックは電動式となりました。現場補助者の方がオレンジ色のボタンを押すとフックを開閉可能です。 

 

飛行時の周囲の安全を確認するセンサーもFC30から増強されました。FC100の機体前部には新たにLiDARを搭載しています。毎秒最大30万点の点群データを取得し、微細な障害物も見逃さないようになりました。また、前方、後方、下方にミリ波レーダーを搭載し、ビジョンセンサーも組み合わせることで、周辺環境を確実にモニタリングできます。

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機体右前方に取り付けられたLiDAR

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FC100を左前から見ました。最大対角ホイールベースは2330mm。機体上部の筒状部分は前方のミリ波レーダーです。

 

FC100とFC30ではそもそも最大積載量や寸法が異なるため使用シーンも変わってくると考えられ、単純に比較する必要はありません。とはいえFC100は、物資輸送や安全飛行の精度をより細部にわたりブラッシュアップしており、モノを運びたい現場では頼もしい存在に仕上がっています。

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パラシュートは機体後部に設置されています。

※40℃を超える気温になると開傘する可能性があるので、真夏の車内保管には注意が必要です。

 

ヨシ焼きの消火用水をFC100で運ぶ!

遊水地とは大雨などによって増水した河川の水を貯留する施設のことです。渡良瀬遊水地は栃木県、茨城県、埼玉県、群馬県にまたがり広がる遊水地で、その広さは33平方キロメートル(3300ヘクタール)にもなり日本最大です。利根川水系の支川の渡良瀬川が流れ込んでいます。

渡良瀬遊水地のなかには豊かな自然が育まれており、その主役となっているのが「ヨシ原」です。ヨシとは河辺などに生息するイネ科の植物で、「アシ(葦)」とも呼ばれ、茅葺き屋根や簾などに使用され古くから日本の生活のなかで親しまれてきた植物です。ヨシ原には多様な動植物が住み、独自の生態系ピラミッドが形成されています。

渡良瀬遊水地では毎年3月に野焼きの一種である「ヨシ焼き」が行われます。枯れたヨシを焼き払い、害虫などを駆除したり、新しいヨシや絶滅危惧種のトネハナヤスリといった貴重な植物の発芽を促したりします。渡良瀬遊水地の環境を適切に保つために欠かせない行事です。ヨシ焼き当日は遊水地内の各地で炎が立ち上り、この世のものとは思えない幻想的な風景が広がります。ヨシ焼きを見学しに訪れる観光客も多いです。

ヨシを燃やしたら終わりというわけにはいかず、残火確認の作業が必須です。しかし、広大な土地を人間の目と足だけで確認するのは非常に労力がかかります。そこで、栃木県栃木市の藤成測量では、地元のヨシ焼き連絡会と協力し、2020年度からドローンを使用してヨシ焼きの残火確認を実施しています。機体に搭載された光学カメラを駆使して残火を探すほか、一見消火したような燃え跡を赤外線カメラでチェックし、確実に消火されているかを確認します。まだ燃え残っていると判明したら、消防団が現場に駆けつけ消火活動に当たります。

今回、FC100は消火活動に使用するため投入されました。

ヨシ焼きの消火活動では、消防団が「ジェットシューター」と呼ばれる消火器具を背負って、火が燃え残る現場に向かっています。ジェットシューターには20リットル程度の消火用水が入れられますが、消火に使えば当然減っていきます。消火用水を使い切ったら、移動に使う自動車に積んだタンクから補充し、それもなくなれば、遊水地外にある拠点まで行き、給水しなくてはなりません。時間的・体力的なロスが非常に大きいことが課題になっていました。

そこでFC100の出番です。最大積載量80kgを活かし、消火用水の補充が必要になった消防団のもとへ飛行し、消火用水を届けます。この仕組みが有効かどうかチェックするのが、今回の目的となります。ヨシ焼きにおける藤成測量のドローン活用の取り組みに興味を持った、ドローン販売を手掛けるシステムファイブが提案し、実施される運びとなりました。

 

機体が大きいため、いっこうに見切れない!

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2025年度のヨシ焼きは2026年3月中旬に行われました。当日は快晴で、日中は春物の上着で済むぐらいの穏やかな気候でした。風も強くなく、ヨシ焼きには適した天候でした。午前中に遊水地内の各地のヨシに火をつけて野焼きを行います。午後から始まる消火確認作業に合わせて現地入りするため、システムファイブドローンチームが車にて移動している際に付近のSAからでも分かる程の煙が立ち込めていました。

午後になり、各社のドローン運用チームはあらかじめ分担された飛行区域の最寄りへと移動し、それぞれの機体で消火確認を始めました。時を同じくしてFC100を運航するチームは、遊水地内の北西部にある越流堤へ向かいました。ここを離陸地点として、東へ直線距離で約1.8km離れたスカイフィールドわたらせへ水を運ぶフライトが行われました。

アームを展開すると3m強四方になるFC100ですが、折りたたむと1105×1265mmとコンパクトになり、余裕を持ってハイエースに積みこめます。離陸地点に到着すると、システムファイブと藤成測量のスタッフの合計4名で、機体をハイエースから降ろしました。機体重量が60.2kgあるため、複数人で作業するのが確実です。

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FC100はアームを折りたためばハイエースに収納可能なほどコンパクトです。

 

今回は充電環境がなかったためDJI純正の「D12000iEP」を使用しました。 本製品はガソリンが入っていない状態で95kgと高重量な為、積み下ろし時には3~4名程が必要です。

また、使用時の注意点としては稼働音が大きくバッテリーをスターターとするため使用環境が選定されます。

その一方で3時間でバッテリー12本を充電しながらスターリンクを使用していた環境下でも発電機容量の1/3である10L程度の消費でした。発電機や充電環境のない現場でも終日運用できると実感しました。

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ハイエースの荷室部分にはFC100に加え発電機も積め、車輌1台で運用に必要なものがひと通り搭載できます。

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機体が重いので、FC100をハイエースから下ろす際には4人で対応しました。


機体の電源をつけると、DJI機体特有の起動音が鳴り響きました。まず運んだのは20リットルのポリタンク1個と空水タンクです。ポリタンクを包んだネットを機体のウインチに接続し、周囲の安全を確認してから離陸しました。最大積載量の4分の1程度の重さのためか、FC100は物資を軽々と空中へと引っ張り上げました。

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消火用水をネットに包み、ウインチに接続した状態です。

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20リットルの水と空のポリタンクを入れた段ボールを吊り上げて飛行。

離陸時にはプロペラが発生する大きな音がやや気になりますが、機体の対地高度が30mほどになると、まったく聞こえなくなります。離陸地点に設置したエンジン式の発電機のほうがうるさいほどです。目的地へまっすぐ飛行開始したFC100を目視で運用していましたが、いっこうに見切れません。機体のサイズが大きいため、1kmばかり離れていてもしっかりと目視できます。今回は見通しのいい遊水地での飛行だったためかもしれませんが、機体が遠方からでも見やすいという特性は、操縦者に安心感与えます。また、着陸前の高度3m付近になると必ず周囲確認のポップアップが表示されるのでドローンを初めて運用される方にもおすすめです。

荷物を降ろしたFC100はもと来た航路を辿って離陸地点に戻ってきました。離陸時は気になりませんでしたが、ダウンウォッシュ(プロペラから吹き下ろす風)が非常に強く、砂埃などが飛び散ります。空撮用ドローンであればヘリパッドなどを敷いて対処できそうですが、機体のサイズが大きいのでそうもいきません。気になるようであれば、保護メガネなどをかける事を推奨いたします。なお、約1.8kmの飛行距離は5分ほどでした。

次に荷受け地点へ移動してフライトを観察することにしました。荷受け地点はスカイフィールドわたらせから変更され、越流堤から北西に直線距離で600mほど離れた駐車場になりました。予定にない飛行だったようですが、FC100が臨機応変に対処可能であることを示した格好になりました。

駐車場付近は越流堤より数m低い場所にあり、木々が干渉して上空がやや見えづらかったです。越流堤の方向をしばらく見ていると、FC100が浮上してこちらに飛行する様子が、木々の枝越しに確認できました。機体が大きいぶん、やはり目視がしやすいです。着陸地点までやってきたFC100はホバリングしたままケーブルを下げて荷物を接地させ、操縦者が送信機上でウインチ先端のフックを開きました。ケーブルを巻き上げると離陸地点へ引き返していきました。地面には荷物だけが残されました。離陸地点で人が作業をせずに荷物を取り外せるわけで、作業効率は非常に向上しています。

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やや広い駐車場程度のスペースがあれば、荷物の上げ下ろしは可能です。

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吊り下げた荷物を地面に降ろす際、プロポ側のスイッチでフックを開ければ取り外しが完了します。

DJI RC Plus 2(Delivery)使用時の画面にLiDARで取得した点群データが左画面下上部に表示され下部にはマップが表示されています。さらに、LiDAR画面では点群の色合いによって機体との距離が分かります。

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新たに登場したプロポ「DJI RC Plus 2(Delivery)」。7インチの高輝度ディスプレイを備え、明るい太陽の下でも見やすいです。

 

今回の飛行には2パイロットで臨んでいました。運用として離陸地点、荷受け地点にパイロットを置き、機体が目視できたタイミングで荷受け地点側のパイロットが操縦権を受け取りました。注意したのが通信の設定です。

今回は離陸地点の操縦者はプロポと機体間の通信に加えLTEを使用しました。

一方で荷受け地点の操縦者はDJIの独自規格であるO4映像伝送システムで通信しました。いずれの操縦者もO4にすることはできますが、トラブルが発生した際に両方ともO4だと対処できないケースも考えらるので、片方をLTEにすることで対策を取りました。

 

DJI DeliveryHubとDJI FlightHubの統合が待たれる

 

ヨシ焼き本部では消火確認作業の取りまとめを行っており、ドローン運用チームの本部も設置されています。本部の一角には大きなサイズで印刷された遊水地の地図が掲出され、ドローンのフライト情報を示す「DJI DeliveryHub」や「DJI FlightHub」の画面が表示されたモニターが設置されています。遊水地内を飛行するドローン各機から送られてくる映像をチェックし、消火状況を確認していました。まだ消火していないと認められた場所があれば、通信アプリ「Buddycom」や電話などを通じて、現地で消火活動にあたる消防団に指示を出すという体制が整えられていました。 

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DJI DeliveryHubの画面です。飛行地点やFPVカメラからの映像がひと目で確認できます。

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DJI FlightHubに表示されたドローンからの映像をモニターでチェックし、消火状況をホワイトボードに掲出した地図にメモしていました。 

 

この日、遊水地上空ではDJI Matrice 400やDJI Matrice 350 RTK、DJI Dock 3から飛び立ったMatrice 4TDといった各種産業機が各社ドローン運用チームの手により飛び交っていました。これらの機体はすべてDJI FlightHubで統合的に管理されており、地図上に各機の位置がプロットされ、クリックひとつで映像をチェックするといった運用が可能になっていました。

ですが、FC100についてはDJI DeliveryHubを使用しており、DJI FlightHubと統合しての運用ができません。そのため本部ではDJI DeliveryHubを管理するスタッフ、DJI FlightHubを管理するスタッフがそれぞれ付き、FC100が飛行する際には、Buddycomで発報して他機に注意を促すという運用になっていました。FC100もDJI FlightHubに対応すれば、一体的な運航管理が実現できるでしょう。

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ヨシ焼き本部におけるドローン運用チームの体制。左からDJI DeliveryHub担当、DJI FlightHub担当。

外部モニターにはそれぞれの画面が映し出されています。

 

今回の実証を振り返って

今年度は、ドローン運用チームと渡良瀬遊水地内で消火活動にあたるチームとの連携は、非常にスムーズに行えているといいます。 この日の業務終了後、関係者に話を伺いました。

現場における消火用水の運搬は大きな課題となっており、その解決案のひとつとしてFC100の導入が望まれていました。

渡良瀬遊水地ヨシ焼き連絡会として各チームの連携にあたった栃木市地域振興部の舘野泰行氏は、消火の苦労とFC100に対する期待、さらにヨシ焼き時の情報連携について、次のように語ってくれました。

 

栃木市地域振興部 舘野氏

Q.ヨシ焼きでのFlyCart 100はどう感じましたか?

A.火元を推理して消火しに行くのですが、ポンプ車で横付けできないような場所だと、ジェットシューターに頼らざるを得ません。

推理が外れた場合、また火元を推理して移動して…とやっていると、労力はかかるし、消火用水の残量も心もとなくなります。

FC100を何機か投入して、必要な場所にピストンして消火用水を運ぶといった運用ができれば、心強い味方になりそうです。

 

Q.複数の組織が関わるプロジェクトですが、これまでの長年の運用実績を経て、情報の共有や現場の連携という点において、今回どのような手応えを感じましたか?

A.ドローン運用チーム、消火活動に当たるチーム、そして本部に詰めているチームとの連携が非常にうまく機能しています。「ここが消えているか確認してほしい」といったオーダーに、ドローン運用・消火活動の各チームが即座に応えられる体制が完成しています。

 

ドローン運用チームとして今回のプロジェクトに携わった藤成測量の小林隼人氏は、ドローン事業者の視点から、FC100の具体的な活用方法と今後の展望について次のように提言しています。

 

藤成測量 小林氏

Q.ヨシ焼きでのFlyCart 100はどう感じましたか?

A.ヨシ焼きに関しては大いに活用できると思います。ヨシ焼き連絡会さんと話し合いをして、来年以降、どこにFC100を飛ばす必要があるかをしっかり詰めたいですね。

給水カーとFC100をセットで運用して、給水カーからポリタンクに水を積み、FC100で必要な場所に運ぶという方法もできるでしょう。

 

Q.長年このヨシ焼きのプロジェクトに携わられているかと思いますが、これまでの活動を振り返って、現場のオペレーションや周囲からの反応にはどのような変化がありましたか?

A.ヨシ焼きに携わって藤成測量としては6年目、プロジェクトマネジメントを担うスカイブリッジは4年目になります。関係各位の配慮もいただき、オペレーションはスムーズになりました。元々は「ドローンって危ないんじゃないの」といったイメージも持たれていたのですが、今後は「ドローンが入ってよくなったね」ということをもっと周知していきたいと思います。

 

ヨシ焼きには栃木市消防本部も参加しました。

ヨシ焼き連絡会からの要請を受け、2024年度から取り組んでいるドローン運用のノウハウを活かして協力体制を敷きました。

現場でFC100の飛行には直接携わらなかったものの、その圧倒的な性能を目の当たりにした警防係の田中孝彰副主幹は、今後の運用に向けた可能性や、ドローン活用を通じた地域貢献への思いを次のように語ってくれました。

 

栃木市消防本部 田中副主幹

Q.ヨシ焼きでのFlyCart 100はどう感じましたか?

A.山林火災で力を発揮するのではないでしょうか。

山林火災では20リットルの消火用水を積んだジェットシューターや、重たい消火ポンプをかついで山登りをして消火作業し、水がなくなったら下山して給水します。

80kgも運搬できるFC100で運べたら、隊員の登り下りや機材運びの負担が大いに軽減できると思います。

 

Q.ドローンという最新技術を、今後どのように市民の皆様の安全確保や地域貢献に繋げていきたいとお考えでしょうか?

A.ドローンの運用技術をさらに磨いていきたいです。

市民の皆様に1秒でも早く安心と安全を届けるため、来年度も要請があれば参加を継続したいと思います。

 

渡良瀬遊水地のヨシ焼き現場では、長年にわたる活動により知見が蓄積し、ドローンによる火元の監視技術は成熟しました。

その一方で、2025年のDJI Matrice 4TDやDJI Dock 2、2026年のFC100など、新機体を積極的に投入して活用方法を検証しています。

今後も成熟した技術と新機体の組み合わせを突き詰めて、より安全で効率的な作業を実現していくでしょう。

 

 

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