Osmo Nano 、Action2 徹底比較レビュー

1.はじめに

Action 2 以来となる小型アクションカメラを待ち望んでいた皆さま、大変お待たせいたしました。


超小型アクションカメラ 「Osmo Nano」 が、ついにDJIから登場です。


Osmo Nanoは、Action 2と同様にモジュール式を採用し、上下で分離が可能。
さらに、Action 2を上回る高画質での録画を実現しながら、サイズはよりコンパクトになりました。


今回は、DJIの小型カメラの代名詞ともいえる Osmo Action 2 と比較しながら、Osmo Nanoの魅力をご紹介したいと思います。

2.サイズ、重量

初めにサイズの比較からです。

正面

厚み

カメラ部分のみ


サイズ感はともに小型ですが、Action2が正方形型で全体的にコンパクトにまとめられているのに対し、OsmoNanoでは細く作られており縦長になっています。

続いて重量の比較です。

カメラ部分の重量は3gほど軽くなっております。


3.映像

続いて、映像に関する比較です。

下記の写真は、Action2とOsmo Nanoをそれぞれ磁気チェストストラップに装着し、ハンズフリーで撮影した映像から同一タイミングを切り出したものです。

撮影条件は両機種ともに以下のとおり統一しており撮って出しです。
・解像度:4K/30p
・水平維持機能:Horizon Balancing 有効
・その他の画質設定:すべてAuto

なお、装着位置が上下で異なるため上下方向の画角には差異がありますが、左右方向についてはほぼ同等です。

Action2

OsmoNano

比較すると、映像の質の向上は明らかです。
Osmo Nanoではダイナミックレンジが広がり、白飛びや黒つぶれが抑えられています。特に雲の質感では両機種の差が顕著で、より立体感のある描写となっています。

また、フリッカーに関しては、Action2では赤信号が消えてしまっている一方、Osmo Nanoでは自動フリッカー低減機能により消灯せず、安定した撮影が可能です。

4.その他

(1)ワイヤレス映像伝送

Action2ではDualscreen comboを購入するとフロントタッチ画面モジュールを使用して自撮りの際に画角などの確認をすることができました。
しかしながら、このモジュール機構、カメラモジュールから切り離してしまうとワイヤレスで映像をプレビューすることはできませんでした。
一方のOsmoNanoではワイヤレスで画面を使用することができます 。

これにより、自撮りだけではなく胸や頭に装着した際など画角の確認がやりにくい映像に関しても多機能ビジョンドック側で簡単にモニタリングすることが可能です。

(3)熱耐性

小型のアクションカメラにどうしても付きまとってしまう問題。
カメラ本体の発熱です。

OsmoNanoでは「耐久モード」が追加されました。
Action2と比較してOsmo Nanonは発熱を抑えられる機構、または排熱機構が進化してのでしょうか?


実際に2製品を同一環境で比較検証しました。

撮影条件は以下の通りです。

・解像度:4K/60p
・OsmoNano→耐久モード
・その他設定:すべて同じ
・撮影場所:屋内



左のAction2では約7分で発熱により停止しました。
一方で右側のOsmoNano(耐久モード)では50分を超えても問題なく撮影ができております。
この後、ストレージ不足により録画が停止するまで問題なく回り続けました。

注意点としてはOsmoNanoの耐久モードでは8bitでの撮影になってしまいます。
通常撮影の10bit撮影とうまく使い分けてご使用ください。

(4)マウント方法

Action2、OsmoNanoともにカメラモジュール本体にマグネットが入っており磁力による固定が可能です。
以下の写真は両機種を上下逆さに置いて撮影したものです。
赤色に塗られている箇所がマグネットが入っている部分になっています。


Action2では底面のみがマグネット対応となっているのに対し、OsmoNanoでは底面と裏面の2面にマグネットが対応となっております。

これにより壁や胸(磁気ストラップ)に固定して使う際の利便性が向上しました。

下の画像は金属製の壁に直接カメラをくっつけたものです。

上の画像のようにAction 2では金属製の壁などに固定する際に専用のアタッチメントが必要になっています。(赤で囲んだ部分)
一方のOsmo Nanoではアタッチメント不要で簡単に取り付けられます。

また、OsmoNanoではOsmoAction 5 Pro、Osmo360のマグネット式クイックリリースにも対応しています。

既存の磁気クイックリリース設計に対応したアクセサリーが自由に取り付けが可能になっており、本体のマグネットの固定だけでは不安な際もガッチリ固定することができます。

5.最後に

Action 2の登場から4年を経てやってきた OsmoNano。
画質面、熱耐性、使いやすさのすべてがアップグレードされました。

小型アクションカメラを探し求めていた層には刺さるカメラではないでしょうか。
筆者も、プライベートでバリバリ使用しております。
皆さんもぜひ一度手に取ってお試しください!

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